お散歩サークルで東京都府中市内の郷土の森博物館を見学
2018年9月16日
猛暑もだいぶ和らいできましたね。この日の東京都八王子市は最高気温26度の曇りでした。
午後1時に、京王線・JR南武線、分倍河原駅の改札口で集合してから、軽いお散歩がてらの徒歩20分で、郷土の森博物館に到着しました。
今回の社会人サークルは、京王線の新宿駅から京王八王子駅までの区間を楽しんでいる、お散歩サークルです。
今回は、20代と40代の男性4名と、30代と50代の女性が5名、計9名で館内の常設展示室を見学しました。
博物館入場料の¥300円を払えば、常設展示室は無料で入場できます。
他にもプラネタリウムがあり、別途、観覧料金¥600円を払えば楽しめます。
常設展示室は、古代国府以来の伝統ある、府中の歴史絵巻のような流れになっていました。
今回の体験記では、原始時代?から、それに毛の生えたような縄文時代を中心に書いていきます。
入場して最初に紹介されていた、くらやみ祭りや、江戸時代みたいに文明的に感じた弥生時代以降の閲覧体験は割愛しました。
昔むかしの日本の石器時代
槍(やり)の先に使われていた石器が、絵本に埋め込まれていました。「獲物を発見、そーっと近づいて。。」そして、獲物を仕留めたら、「これで、しばらく食べ物には困らないぞ!」大きくて持って帰れない獲物は、その場で解体、石槍はナイフ代わりにもなっていたそうです。
東京都多摩地域で発掘された石槍の石器たち
旧石器時代の約2万3千年前に東京の多摩地域にお住いの原始人、じゃなくて、ご先祖様が、お作りになられた石槍の石器たちです。こうして見ると、色とりどりで綺麗ですね。武蔵台遺跡で発掘されたものだそうです。
狩人たちの住まいについて
旧石器時代の人たちの住居の痕跡が見つかることは、ほとんどないそうです。理由は、獲物を追いながらの生活では、定住ができず、移動可能なテントを使いながらの放牧民のような生活をしていたからなんですね。
狩りをする原始人って、欧米人の祖先だけかと思っていたので、日本人の祖先も狩猟民族だったとは驚きでした。
おしゃれ重視の縄文土器?
石器時代が少し進歩したのが、縄文文化ということみたいです。深い形の鉢の土器がたくさん作られた時代だそうです。この鉢の土器は、煮炊きに使われていたそうです。実用性よりも、飾り付けにこだわっていたそうです。なんか変に余裕ですね(笑)
縄文時代のピアスと耳飾り
いやー!こんな時代からピアスとか、ちゃんとあったんですねえ。。「いくつになっても、女は女」とはよく言われていますが、「石器時代でも女は女」ということなんですね。なるほどねえ〜。。土器の耳飾りとか、現代でも、おしゃれ感があると思いました。もうちょっとデザインを加えて販売したら人気商品になるかもですね!
ガラス玉の首飾り
極めつけのアクセサリーが、これ!ガラス製のネックレスです!正直言って、原始人みたいな人たちが、こんなにも美意識が高かったとは、本当に驚きました!!私が想像していたよりも、はるかに、現代人に近い知性と美的センスがあったんですね。。
土偶でできた、おまじないの道具たち
そして、最後に、私が一番印象に残ったのが、この呪い道具です。土器でできているんですね。人形みたいなものや、体の一部を表しているものもありました。
今で言うところのフィギュア人形みたいなものでしょうか?違うか。(;'∀')
「誰もが持っている深い悩みとは、過去への後悔と、未来への不安である。」って、著名な心理学者の著書に書いてあったのを思い出しました。。
この時代に人たちにも、今の現代人と同じような不安や悩みがあったんでしょうかね。。
この縄文時代の後、首長というリーダーたちが現れて、村のようなものができて、文明が進み、弥生時代や江戸時代に繋がっていったそうです。
いやー!今回の、お散歩サークルは、本当にいい勉強になりました。古代人に対しての無知や偏見が、だいぶ修正されたと思います。
お散歩サークルというと、普段は、ハイキングや街巡り、お寺巡りや神社巡りが多いのですが、博物館巡りも良いもんですね!
この後、博物館の園内をみんなで、ゆっくり散歩しながら、風情のあるお茶屋で抹茶と和菓子を頂いて、まったりしてから帰りました。